メカデロン面接
わかちこ。
かとうだよ。
バイト終わりにコインランドリーの乾燥が終わるのを待ちながらこれを書いている。
ひまだから。
明日はバイト先で大そうじをする。
そのあとに軽い忘年会みたいなのをやるらしい。なかよしのFちゃんが来られないのが残念極まりない。
Fちゃんは既婚者でふたりのかわいい娘ちゃんがいる。
娘ちゃんの話をしてくれたり、写真を見せてくれて、かとうはいつも癒されている。
歳も近いうえに地元も出身校も同じだということでジワジワなかよくなった。最初は「あんまり喋らないひと…」と思ってすこし苦手かもと思っていた。でも今はバイト先でも一番くらいになかよしだ。
Fちゃんはクール、というかシャイだ。
かとうもどちらかと言えばシャイなタイプと自分では思っているけれど、周りにはそうは思われていないみたい。「この人は大丈夫」と思ったら結構ぐいぐい話しかけてしまうみたい。
まあそれはいいんだけど、今のバイトはこれまで働いたなかで1番長く続いている。
今までは
ひたすら野菜を切る仕事、ひたすらカレンダーをめくる仕事、ひたすら看板を作る仕事、ひたすらコピー機をいじくり回す仕事、ひたすら鉄材の検査をする仕事…。すぐいやんなってGOで気がついたら職歴がやばいことになっていた。
逃げるように辞めたところばかり。
思い出しただけで目が回りそう。
今いる職場はすごく自分に合っている。
困るようなことを言ってくる人はいないし、みんなやさしい。
バイトだから金銭的な面はきついけれど、それでも心はおだやかでいられる。
冗談を言ってみんなで笑っていられるくらいがしあわせ。
それはそれはほんの些細なしあわせだけれど、そういうのに心を向けていられるってことが生きていく上でとても大事なんだとかとうは思う。
ばかばかしいことでも常に笑える余裕を持っていたい、なんて、贅沢かもしれないね。
↓かとうの傘。
Fちゃんに見せたら「だ、れ……?」と言われた。
ミルクのコクがすごい。
黒い。
よく見るとコッペパンってすごく絶妙な名前だ。いい。グッネーム。
今年も瞬く間に終わる。
茨城に行ったらどんなことをしようかな。
またいい出会いがあるといいな
最近気になっていること。
『信州縁起物製作所』。きっと縁起のいいものを製造しているに違いないんだけど(?)具体的に何をつくっているのかが謎だ。
この時期はきっと大忙しだと思う。
今日は紅白の暖簾のついたテントが外に出ていた。めでたいと思った。
水引とかだるまとか招き猫とかを作っているのだろうか。
人工的に茶柱や福毛をつくっていたらどうしよう。星形のピノだけを作り続け、アイスのあたり棒だけを作り続ける…一富士二鷹三茄子の夢を見させる装置の開発…
サンタさんみたくいい子にしてるひとのとこへいって、寝てる間に福毛を植え付ける…。
いい子にしてるひとのお茶にばれないように茶柱を入れる。
いい子にしてるひとの…
考え出したらキリがない。
縁起物ってなんだろ。
謎のままでいいこともある。
乾燥終わった。
おしまい。